<J2:札幌0-0徳島>◇第29節◇24日◇厚別
粘って勝ち点1をゲットした。暫定首位のJ2札幌は徳島に引き分けた。ボランチの岩沼俊介(23)が急きょ体調不良のため欠場。主力不在のアクシデントの中、守備陣が耐えしのぎドローに持ち込んだ。ホームでの10戦無敗は前回昇格した07年以来4シーズンぶり。今季初5連勝はならなかったが、疲れが出るリーグ中盤の8、9月で7勝はクラブ最多。総力戦にも耐えられる粘りが出てきた。
がっぷり組んでの押し合いは、両者痛み分けに終わった。札幌は後半40分、カウンターから古田、内村とつないで最後は砂川が左サイドから強烈なシュートを放った。至近距離からのシュートを相手GKオ・スンフンが好セーブ。ボールはむなしくゴール左に流れていった。
主力を欠きながら、泥臭く勝ち点1を拾った。この日朝、ボランチ岩沼が体調不良で欠場が決定。サイドバックのMF高木純が急きょ、ボランチへ変更となった。「両方いける準備はしていた。みんな体は張れていたし、やられなかったことを前向きにとらえていい」。主力を欠く緊急事態の中、布陣を変えても勝ち点1を拾えたことは意味がある。サバイバルレースで欠かせない“負けない力”を備えてきた証しだ。
サブから急きょ左サイドバックでの先発となった上原は後半14分にゴール前に切り込み強烈なシュートを放った。「DFとしてゼロで抑えたのは自信になる。(岩沼)シュンとは違う持ち味は出せた」と振り返った。前節東京V戦は撃ち合いをしのいで勝ちきる土壇場での決定力。今度は主力を欠いても総力でカバーし、難敵相手にドローに持ち込む粘り強さを発揮した。
8日で3戦をこなすハード日程を2勝1分け無敗で乗り切った。21日の東京V戦後、石崎監督は中2日で来る徳島戦のため、翌22日の朝5時まで徹夜でDVDの編集作業に取り組んだ。勝利は奪えなかったが、この一戦にかける監督、選手の必死さが勝ち点1に表れていた。DF山下も「誰が出ても一緒の戦いができたことは大きい。貴重な勝ち点1」と言った。
06年以来の9月無敗。苦手な夏場から順位を上げ8、9月は7勝1分け1敗と一気に勝ち点22を積み上げた。石崎監督は「ホームだし勝たないといけない試合だった」と手厳しかったが、さらに上を目指しているからこそ。ホーム連勝は7で止まったが、進撃を終わらせるつもりは毛頭ない。【永野高輔】



