「『負けないように』は好きじゃない」。ナビスコ杯2回戦第2戦を前に、清水のアフシン・ゴトビ監督(47)があくまで勝利を目指すことを力説した。26日、非公開で約1時間半の調整を終え、会見場に姿を現した指揮官は強気な姿勢を崩さなかった。「新潟は降格ゾーンを気にしないといけない。この試合なのか、週末の試合(リーグ戦)なのか。相手の監督にとっては難しい判断になる」とチクリ。リーグ15位で降格圏(16位以下)寸前の新潟が、ナビスコ杯にどれほど力点が置けるのかを皮肉った。

 ただし、アウェー新潟戦は8月7日に0-4、昨季も1-4で大敗している。決して相性は良くないが「先制点を取れば、相手は3点以上取らないといけない」と、序盤から積極的に攻め込む姿勢だ。準々決勝には引き分けでも進出、黒星でも条件次第で可能だが「負けないように戦うことは、逆に危険な試合を招くことにもなる。もし、引き分けの状態でラスト10分を切れば、必要のないリスクは犯さないが」と説明。勝てば文句なしの進出が決まることは間違いない。序盤の受け身が致命傷になることを恐れての発言でもあるようだ。【為田聡史】