清水DF太田宏介(24)が、天皇杯でもフェアプレー精神に徹する。6日、同杯4回戦J2千葉戦(17日=アウスタ)に向けて、チームは再スタートを切った。リーグ戦の全日程を終え、全34試合に出場した太田は警告を1度も受けず、前日5日に開催されたJリーグアウォーズで「フェアプレー賞」を受賞。リーグを振り返り「賞はうれしいけど、得失点差はマイナスで終わってしまった」と、警告の数以上に失点の数に満足しなかった。
ただ、DFながらも警告ゼロは珍しい記録である一方で、J18クラブの監督・選手による投票で29人の優秀選手に選ばれたことが、何よりも「フェアプレーぶり」を証明している。攻守において高い運動量、強さ、技術を求められるサイドバック。球際では激しいプレーも要求される。「イエローをもらってでも、ボールを奪いに行かないといけない時もある。実際に主審から『次はカードを出すよ』と何度も言われた」と、スレスレのところで戦った結果だった。
フェアな姿勢はピッチ内にとどまらない。受賞で獲得した賞金50万円は、全額母親に贈る。最後のタイトルである天皇杯に向けて「(DFラインを組む)エディ(DFボスナー)とは、2年目でいい関係がつくれている。1年1年良くなっている手応えがある。天皇杯でも継続していければ」。孝行息子のスタイルは、最後まで変わらない。【栗田成芳】



