札幌は10日、湘南DF松尾直人(32)を完全移籍で獲得したことを発表した。昨季は腰痛などで出場4試合にとどまっていたが、サイドバック、センターバックとDFラインはどこでもこなせる万能タイプ。センターバックは主力のDF山下達也(24)がC大阪に移籍しており、クラブでは同ポジションをカバーする戦力として期待している。

 今季7人目のニューパワーが決まった。松尾はクラブを通じ「いろいろなポジションでプレーできるのが自分の特長。どのポジションでもチームの勝利のために全力を尽くしたい」と意気込みを語った。一昨年に恥骨を手術した影響で昨季は出場機会が少なかったが、08年新潟では主力として30試合に出場し1得点。左右両サイドバック、高さを生かしたセンターバックとして活躍した。三上強化部長は「センターバックを含め複数のポジションで高いパフォーマンスを見せてほしい」と話した。

 ◆松尾直人(まつお・なおと)

 1979年(昭54)9月10日、和歌山市生まれ。98年に近大和歌山高から神戸に入団。99年にヒムナシア(アルゼンチン)にサッカー留学。02年C大阪、04年新潟に期限付き移籍。06年に東京、07年から新潟に完全移籍し、昨季は湘南でプレーした。初出場は98年3月21日の名古屋戦、初得点は01年7月7日のC大阪戦。J1通算145試合6得点。J2通算4試合無得点。181センチ、77キロ。右利き。血液型A。