エースが謙虚に12年シーズンへ臨む。仙台FW赤嶺真吾(28)が25日、自身初の全試合出場と2年連続2ケタ得点を掲げた。手倉森誠監督(44)がFW陣の激しいレギュラー争いをあおる中、昨季14ゴールの大本命は「競争は毎年あること」と指揮官の方針を歓迎。自身の“2年目のジンクス”を打ち破り、チームに不動の地位を築く覚悟だ。

 横一線のスタートにも、赤嶺の心は揺らがない。「もう1度ポジションを奪いにいくぐらいに思ってます。毎年選手の入れ替わりはあるし、今年は外国人の助っ人もいますからね」。手倉森監督は現時点で2トップについて「FWは層が厚いけど、全員で争ってもらわないと困る」と、あえてレギュラー白紙を強調して競争をあおっている。自己最多の14得点と昨季の実績ならNO・1の赤嶺すら例外ではない。それでも、謙虚な姿勢でサバイバルを勝ち抜くつもりだ。

 今季について「まずは10得点。毎年安定して取れる選手はそういないですから」と、やや堅実に目標設定したのは、過去の自分を踏まえてのこと。東京に所属していた08年には年間18得点と暴れたが、翌年は同7得点に終わった。2年連続で結果を残すためにも、まず目指すのが自身初の全試合出場。「試合に出続ければ去年くらいできることが分かった。もっとチャンスをものにできれば(得点は増える)」と話すだけに、リーグとカップ戦を含めた全試合に出られればさらなる量産が見込める。

 オフは沖縄の実家でリフレッシュし、英気を養った。またチームには、鹿児島実高の1年先輩にあたるDF上本がC大阪から加入する。「明るい人ですし、何年ぶりかで一緒にできるのは楽しみ」と、移籍決定後には電話もするなど、気心の知れた先輩との再会を心待ちにしている。心身ともに充実した赤嶺が“2年目のジンクス”を乗り越え、絶対エースになる。【亀山泰宏】