<J1:柏2-1清水>◇第3節◇24日◇柏

 柏がDF増嶋竜也(26)の2得点の活躍で、清水とのセットプレー合戦を制し、今季初勝利を収めた。前半38分にセットプレーから失点。しかし後半36分にFKからのこぼれ球を押しこんで同点とすると、同41分にもFKを頭で合わせて勝ち越した。

 増嶋にとってリーグ戦の得点は甲府時代の07年9月22日の広島戦以来。2得点はプロ初だ。セットプレーではDF酒井や那須といった、長身のディフェンダーがターゲットになる。増嶋は「うまく那須さんがつぶれてくれた」と1点目の混戦を振り返った。

 負傷離脱中のDF近藤が復帰間近で、センターバックのポジション争いが繰り広げられるが、「ポジションを奪った自信がある」という昨年の経験が増嶋を支える。他クラブの強化スタッフにも「増嶋があれだけやるとは」と言わせるほどの活躍を見せ、優勝の原動力になった。

 21日のACL全北現代戦もセットプレーをきっかけに5-1で快勝。「強いチームはセットプレーで点が取れる」と胸を張る。両チーム合わせて警告9回、直接FKは47本と荒れた試合となったが、増嶋の競り合いの強さが初勝利を引き寄せた。【加納慎也】