<J1:清水3-2磐田>◇第6節◇14日◇アウスタ

 快進撃を止められた。磐田は清水に逆転負けし、今季初黒星を喫した。前半はDFチョ・ビョングク(30)のJ初ゴールで先制したが、同ロスタイムに失点。後半の2失点が大きく響いた。U-23日本代表MF山本康裕(22)の自身初の2試合連続ゴールも空砲に終わり、今季の公式戦負けなし記録は7でストップ。02年以来、未勝利のアウスタでまたしても勝てなかった。

 最も負けたくない相手だった。前半12分、DF駒野のCKをDFチョがヘディングで合わせて均衡を破った。今季の快進撃を象徴するように、序盤で貴重な先制点。しかし、ロスタイムに献上した失点のダメージは予想以上に大きかった。

 悪い時間に同点とされ、仕切り直しで迎えた後半3分。サイドから1本のクロスでDFラインの裏を突かれて失点。さらに、同43分にも同サイドを崩されて追加点を許した。森下仁志監督(39)は「集中しなければいけない前半の最後と後半の最初に取られた。あのゴールでエスパルスを生き返らせてしまった」。MF山田も「修正しようとしていた時間帯にやられた。結果が大事だったので悔しい。謙虚に受け止めたい」とうつむいた。

 ただ、最後に意地は見せた。2点を追う後半ロスタイム、ポストに当たった跳ね返りをMF山本康が左足で押し込み1点差。自身初となる2戦連発弾で一矢報いた。森下監督は「ロスタイムになっても練習でやってきた形を出せた。次につながる」とラストプレーの重要性を強調。負けたとはいえ、まだ今季1敗目。開幕から続けてきた公式戦7戦負けなしの快進撃が一気に崩れ去るわけではない。

 中3日で広島とのナビスコ杯が控えている。チーム2点目の山本康は「やられた相手が悪かったけれど、いつかは負ける。切り替えが大事」と先を見据えた。敗戦の悔しさよりも、ここまで積み上げてきた自信を信じて次戦に臨む。【神谷亮磨】