J2山形は19日、天童市内で行った紅白戦で新システムを試した。前日18日の練習を回避していたFW万代が、この日から別メニュー調整。アウェー北九州戦(22日)への欠場を考慮し、主力組は「4-4-2」の布陣を敷いた。前線の2枚はFW山崎雅人(30)とFW中島裕希(27)で固定。山崎が「3トップより攻撃的にやれる」と手応えをつかめば、中島も「ザキさんとの距離も近いし、いいコンビだと思う」と相思相愛。奥野監督も「2トップでも何でもしっくりいく」と、万代不在の状況に陥ったとしても不安視はしていなかった。

 中盤はボックス型やダイヤモンド型を試行。右サイドハーフには、主にMF比嘉が入った。また、疲労から前日の練習を早めに切り上げていたMF宮阪もMF秋葉やMF船山とボランチを組み、控え組の攻撃を防いでいた。奥野監督は「今日はゲーム形式で戦術を深めた。いろんなリハが必要」と不測の事態を想定した危機管理を徹底。変幻自在のスタイルで、今季2度目の3連勝をつかむ。【湯浅知彦】