札幌MF河合竜二(33)が天国の松田さんに勝利をささげる。チームは今日6日、日産スタジアムで横浜と対戦する。10年オフに横浜を退団する際、同僚だった元松本DF松田直樹さん(享年34)と、将来のJ1昇格と古巣撃破を誓い合った。札幌は過去、リーグでは横浜戦8戦未勝利。昨年8月に急死した先輩の思いを胸に、初の横浜討ちと今季初連勝を、ダブルでつかみにいく。

 ついにチャンスがきた。5日の札幌・宮の沢での紅白戦で、河合は主力組に入ってプレー。初の古巣戦を前に「横浜に勝ちたい思いで去年から戦ってきた。1つ勝ってホッとしたが続けていかないと意味がない。次も勝てるよう気持ちで戦いたい」と意気込んだ。

 10年オフに横浜を去るとき、ともに戦力外となった松田さんと約束した。河合は当時J2の札幌、松田さんはJFL松本に移籍し「将来J1に昇格して横浜を倒そう」と誓った。だが、8年間ともにプレーしたアニキは昨年8月、突然天国に旅立った。「マツさんが一番(横浜と)やりかったはず。その分も頑張らなきゃ」。昨季J2終盤の激闘も、心の奥で松田さんの支えがあったからこそ戦い抜けた。今度は念願の横浜討ちで恩返しする。

 4月4日のナビスコ杯横浜戦は、石崎監督にメンバー入りを志願。だが右太もも裏の負傷で、かなわなかった。今回は中2日とハード日程も「きつくても言い訳は許されない。ベストにもっていく」と状態を整えた。現J1・17クラブで、札幌がリーグ未勝利なのは川崎Fと横浜のみ。古巣への熱い思いが、鬼門撃破の力となる。【永野高輔】