香川に続け!

 ドイツ1部・ニュルンベルクへの完全移籍が決まったC大阪の五輪代表MF清武弘嗣(22)が17日、大阪市内のクラブハウスで会見した。同じC大阪からドイツを経て、プレミア移籍が確実なMF香川真司(23)に相談。家族の後押しも受けて、欧州挑戦を決意したという。

 「真司クンが活躍できるなら自分もできる。それくらいの自信を持って(ドイツに)行きたい。攻撃の選手なので、常にゴールを目指して、点に絡みたい」

 新天地ではエース級の待遇で迎えられる。トップ下か右サイドのレギュラーが用意され、チームからは背番号「10」の打診も受けたという。背番は本人の意向もあって他の番号になる方向だが、ドルトムントでの香川のように攻撃の軸になれば、ビッグクラブ移籍も夢物語ではなくなる。

 「真司クンがすごい活躍をして、いつかはボクだなと、自然と思うようになった。すごく迷いましたが、嫁さんに『悪い時もあれば、いい時もある。チャレンジすることが大事』と言われて決めました」

 6月30日浦和戦(長居)後、7月1日に現地入りしてチームに合流する。クラブ側には五輪出場を容認されているという。ドイツから世界の超一流クラブへ。清武は、香川の背中を追いかける。【益子浩一】

 ◆清武弘嗣(きよたけ・ひろし)1989年(平元)11月12日、大分県生まれ。大分ユースから08年にトップチーム昇格。大分のJ2降格を機に、10年にC大阪へ。J1通算92試合17得点。今季はリーグ11試合2得点。五輪代表の主力で、日本代表も昨年8月10日韓国戦に初出場するなど国際Aマッチ5試合無得点。172センチ、66キロ。