仙台の闘将が「くさびの鬼」になる。仙台DF角田誠(28)が、26日のアウェー川崎F戦にセンターバック(CB)で先発する可能性が高まった。前節名古屋戦で負傷した上本は長期離脱が濃厚。渡辺は右膝のケガ明けで、内山も20日の練習試合で膝を痛めた。そこで23日のミニゲームは、背番号6が最終ラインに入った。角田自身「(前所属の)京都でもほとんどなかったんちゃうかな」と話すCBスタート。今節はこの形で乗り切ることになりそうだ。

 性格やプレースタイルからは名古屋DF闘莉王のような超攻撃型CBをイメージするが「そういうのは前に任せます」と断言した。ただ、なかなか前線へ上がれない鬱憤(うっぷん)?

 の晴らし方は心得ている様子。「攻撃の起点になりたい。くさびのパスを入れたり、フィードを狙ったり」と攻撃のスイッチを入れるタイミングをうかがう。

 普段はボランチで相手の圧力をダイレクトに受けているだけに「相手が遠くてプレッシャーが少ない分、球出しが良くなると思う」と自信ものぞかせる。強靱(きょうじん)なフィジカルで中盤を制してきた角田が、土曜はパスでゲームをコントロールする。【亀山泰宏】