飛べ!

 植田ジャパン…ではなく奥野モンテ!

 J2山形は5日、天童市内で“バレーボール”を行った。とはいえ、サッカー選手らしくレシーブ、トス、アタック、ブロックに手を使ってはいけないルール。東南アジアで人気の「セパタクロー」に近い。まずは2対2でコンビネーションを養い、最後は6対6や7対7で試合を敢行。まさにバレー一色のメニューとなった。

 コートならぬピッチ上の選手たちは「(ラインぎりぎりに)入った」「いや、入ってない」と白熱。連係やトスが乱れ、ラリーが続かない一幕もあった。桐蔭学園高(神奈川)や慶大時代に同様のメニューを経験したMF日高は「(ボールを受けた瞬間の)ファーストタッチが大切。サッカーにもつながる」と要点をまとめる。

 くしくもバレーボール男子日本代表がロンドン五輪出場を懸けた最終予選を戦っている最中。だが考案者の奥野僚右監督(43)は「レク(レクリエーション)の要素ではなく、フィーリングや次にどういったプレーをするか考えながらやってもらった」と“まね事”ではなく、あくまでトレーニングの一環だと主張した。9日は2位京都との首位攻防戦。相手のシュートはきっちりブロックし、強烈なスパイクを打ち込む。【湯浅知彦】