<J1:鳥栖1-0札幌>◇第16節◇6月30日◇ベアスタ

 五輪代表候補の鳥栖MF水沼宏太(22)が、終了間際に執念の「五輪アピール弾」を決めた。大雨の悪条件の中、後半18分の途中出場から豊富な運動量で攻守に躍動。同ロスタイム5分、左CKからの浮き球に後ろから走り込み、ゴールエリア前から打点の高いヘディングで決勝ゴールを奪った。「来ると思っていた。そこにボールが来た感じ」。悲願の夢舞台出場を諦めてはいない。「最低限のことはできた。あとは結果を待つだけ」。今節は、正GK赤星やDF呂成海ら主力を出場停止で欠く苦しい布陣だっただけに、チームを救う価値あるゴールになった。