<J1:札幌0-1新潟>◇第17節◇7日◇札幌厚別

 後半戦は3外国人補強で巻き返す!札幌は新潟に敗れ今季ワースト、08年以来4年ぶりの8連敗となった。6月16日の仙台戦のオウンゴール以来311分無得点で3戦連続完封負けとなった。前半戦最終戦は落としたが、フロントはブラジル人FW、MFの2人と韓国人DFの計3人の助っ人獲得を目指し交渉中。一気に戦力を高め、後半戦からの逆襲に備える。

 節目の試合も、ゴールの歓喜なく終わった。札幌は後半ロスタイムにMF古田が右サイドから切り込み、左足ミドルを放つもGK正面をつき試合終了。仙台戦のオウンゴールはあるものの、5月26日広島戦の後半5分に内村が決めた得点以降、400分、自チーム選手による得点がないという致命的な状況に陥った。4-3-2-1の新布陣も、1トップ内村が前線で孤立。「練習でできる距離感が試合では出せなかった。もっとDFを背負ったときに自分が工夫して仕掛けていれば」と悔やんだ。

 これで今季ワーストの8連敗。石崎監督は「前半戦最後ということで勝ちたかったが、立ち上がりで簡単にやられてしまった」と振り返った。開始5分で失点。立ち上がりで失点する癖も再発し、それを取り返すこともできなかった。

 降格圏同士の対戦に敗れ崖っぷちの状態が続くが、1週間後の14日磐田戦から後半戦がスタートする。手をこまねいているわけにはいかない。フロントも着々と後半戦に向けた準備を整えている。4月末に三上強化部長がブラジルへ渡り助っ人選手を複数リストアップ。現在ブラジル人FW、MF2人と交渉をすすめている。さらにDF陣強化として韓国人センターバックとも並行して交渉中。センターラインに3人を加え、逆襲につなげる構えだ。

 FWキリノは湘南へ、ジュニーニョは今後ブラジルのクラブへ移籍する方向。負傷離脱中のGK李は今季中の復帰が絶望的なこともあり、後半戦は来季契約を残しながら、登録抹消することも検討している。状況を打開するため、一気に助っ人3人を入れ替え、後半戦への起爆剤にする。

 「交渉が落ち着いたら早い段階で合流させフィットさせたい」とクラブ幹部。最短で28日の名古屋戦(札幌厚別)から出場が可能となる。14日の磐田戦後、リーグは2週空くため、この期間を利用してチームをレベルアップさせる。