絶対的守護神が早期復帰に向けて前進した。磐田は11日、午後練習で調整。3月下旬に右アキレスけんを断裂し、全治6カ月の重傷を負ったGK川口能活(36)はこの日、負傷後初めて本格的なキャッチングを開始。クラブの理学療法士と共にチーム練習が始まる前に約30分のトレーニングを行った。

 川口は「第1歩を踏み出したと思う。ボールをつかむ感覚に違和感はなかった。無意識にステップしながらキャッチングできるようになった感覚がうれしかった」。これまでのリハビリメニューは筋トレなどの室内トレーニングが中心。6月からウオーキングを始め、今月に入りジョギングができるまでに回復した。シュート性のボールを受けたのは約4カ月ぶりで「だんだんできることが増えてきた。少しずつ先が見えてきた」と、充実した表情で話した。

 来週以降はキック練習も取り入れていく予定だという。予定通り、順調な回復を見せており「焦らずしっかりリハビリしていきます。待ってくれているたくさんの人のためにも、1日でも早くいい状態で戻れるように頑張りたい」と、決意を新たにした。【神谷亮磨】