仙台がボランチ2段構えで今日14日のアウェー名古屋戦に臨む。13日のミニゲーム中、主力組のMF富田晋伍(26)が競り合いで右膝を負傷。手倉森誠監督(44)と話し合い、そのままクラブハウスへ戻って治療を施した。今季フィールドプレーヤーでは唯一リーグ戦全17試合でスタメンを張っていた富田は、しっかりとした足取りで歩きながらも「(痛めたのは)膝ですね」と言葉少な。手倉森監督は「当日まで様子を見てみないと分からない」と、富田を含めた通常より1人多い19人の遠征メンバーで名古屋へ向かった。

 DF鎌田を出場停止で欠く一戦。仮に中盤で驚異的なボール奪取を見せてきた富田も欠場なら、痛手なのは間違いない。一方で、チームが底上げを目指してきた総合力を示す機会でもある。その後のミニゲームでは梁と松下でダブルボランチを組み、左サイドに関口を配置。梁は「夏に弱いと言われてきたチーム。これからが勝負」と気合をみなぎらせた。いかなる状況にも動じず、敵地で勝ち点を積み重ねる。【亀山泰宏】