頼れるセンターラインが帰ってきた。磐田は19日、次節ホーム新潟戦に向けて午後練習で調整。戦線離脱していたDFチョ・ビョングク(31)とMFロドリゴソウト(29)が全体練習に合流し、次戦のベンチ入りに向けて復調をアピールした。リーグ戦は残り9試合で4位。経験豊富な2人が逆転Vへのキーマンになる。

 復帰初日から存在感を示した。右膝内側靱帯(じんたい)を損傷していたチョは約1カ月半ぶりで、右もも裏肉離れだったロドリゴソウトは約3週間ぶりにチーム練習に加わった。ともに、最後に行われた9対9のゲームは回避したが、痛みを感じさせない軽快な動きで復活を証明した。

 チョは「何も問題はない。常に出るつもりで準備したい」。今季はここまで18試合に出場し、恵まれた体格を生かした守備で最終ラインをけん引してきた。攻撃でも6得点をマーク。昨季、仙台で首位争いを経験したストッパーは「最後に笑うためにはどういう準備をしているかが大事。名門チームというのは、こういう状況になればなるほどいいパフォーマンスができる」と、終盤戦の戦い方は熟知している。

 ロドリゴソウトは「やった感じはよかったし、ケガした場所は痛くなかった」と慎重に話した。中盤でボールをキープし、リズムを作れる存在の復帰はチームにとって追い風だ。現在はフル出場できる状態ではないというが「1日でも早く回復できるようにコンディションを整えたい」。

 残り9試合で首位広島とは勝ち点差6。無駄な試合はない。チョは「チームの助けになりたい」。ロドリゴソウトも「まずは目の前の1試合が大事」と話す。守備の要と中盤の核が終盤戦を迎える大事な時期に戻ってくる。数々の大舞台でプレーしてきた2人がチームをさらに上位に押し上げる。【神谷亮磨】