クラブ史上最多の6選手昇格!

 札幌が、11年U-17W杯8強に貢献したMF深井一希(17)、GK阿波加俊太(17)ら、札幌U-18所属の6人を、来季トップチームに昇格させることが13日、内定した。6人の昇格は昨季の5人を超えるクラブ最多。6人中4人が世代別代表経験者で、若返りを図るチームにとっては貴重な即戦力として期待される。18日に正式発表される。

 降格で沈むチームに、ようやく明るい話題が届いた。矢萩竹美社長(62)は「想定通り史上最多の昇格が可能になった」と明かした。既に阿波加ら5選手は11日からトップの練習に参加し、来季へ向けてトレーニングを開始。深井も別メニューながら、札幌・宮の沢のクラブハウスで調整を行うなど、来季へ向けて早くも準備を始めた。

 バラエティー豊富な人材がそろった。深井は11年U-17W杯で世界8強に貢献した同世代を代表するアンカー。GK阿波加は札幌東陵高2年だった昨季、昇格争い中だったリーグ終盤2戦でベンチ入りを果たした。新人ながら既に修羅場を経験し精神的に成長した。永坂は今季、手薄だったセンターバック。神田、中原は攻撃的MF、堀米はボランチと、選手層が薄い左サイドバックを兼ねる貴重な存在だ。

 U-19代表に選出されているDF奈良、FW榊ら今季昇格の5人と合わせ、来季はユース出身の1、2年組だけで1チーム構成できる若手層ができた。「サポーターの期待感をもってもらえるようなチームをつくりたい」と同社長。若い原石が、来季の再昇格だけでなく、長期的J1定着への屋台骨になっていく。