<J1:大宮2-0磐田>◇第33節◇24日◇NACK

 磐田は大宮に完封負けを喫した。前半序盤からMF山田が個人技でゴールに迫ったが、相手の堅いブロックを崩せず、同28分に失点。後半は単純なミスからピンチを迎える場面も増え、同12分に追加点を許した。試合前に16位のG大阪が引き分けたことで今季の残留は決定したが、これで8戦未勝利(6敗2分け)となった。

 またしても先手を取られた。前半28分、左サイドから大宮MF金沢に鮮やかなミドル弾を決められて失点。6試合連続で先制点を献上する展開となった。相手は勝てば残留が決まることもあり、球際では執拗(しつよう)なマークを受ける。さらに、36分にはMF山本康が足首を痛めて負傷退場するアクシデントも重なり、劣勢に立たされた。

 ハーフタイムに森下仁志監督(40)は「焦らず左右を使って攻撃していこう」と指示。同22分にFW金園とMF小林祐を投入して打開策を探った。しかし、相手は時間の経過とともに守備を固める。サイドからのクロスはことごとく跳ね返され、2試合連続の無得点に終わった。

 これで今季2度目の3連敗。この日唯一の収穫は最終節を残して今季のJ1残留が決まったことだ。次戦はホームでG大阪を迎える。「残留」という制約もない。森下監督は「自分たちの攻撃スタイルは最後までできていた。次のガンバ戦につなげたい」と気持ちを切り替えた。失速したまま終わるのか-。最後は意地を見せてほしい。【神谷亮磨】