鹿島が来季監督にトニーニョ・セレーゾ氏(57)が就任することが15日、濃厚となった。今季限りで退任するジョルジーニョ監督に代わり、05年まで6年間鹿島で指揮を執った同氏と交渉に入っている。クラブ幹部は「どういうサッカーをするのか、強化の方針をどうするのか、話がそろえばいい方向にいくと思う」と明かし、日本サッカー協会にS級ライセンス相当の有資格者であることを確認している。

 同氏は前回の鹿島在任中、00年の3冠を含み5度の日本一のタイトルを獲得。同幹部は「過去の中で一番練習をする監督だった。特に若い選手を。今はそういうところが必要だと思った」と、若返りを図る現状に適材と判断した。当初は、ロンドン五輪代表の関塚監督も最有力候補として挙げられたがブラジル人路線に変更。Jリーグだけでなく、鹿島を知り尽くす男に再建を託された。