<ACL:FCソウル2-1仙台>◇1次リーグE組◇2日◇ソウル

 仙台手倉森誠監督(45)は、負けてなお不敵に笑った。「我々は2位でもいい。最後、もう少しで…というところまでできたのは来週(10日)の再戦へいいゲームができた」。前半5分に先制されると、22分にはGK林卓人(30)が正面のFKをキャッチミスして2点目。相手にボールを持たせながらカウンターを狙うプランは、早々に崩れた。残り10分を切ると、FWウイルソンを倒したGK金龍大が退場となり、MF崔■態がゴールを守るというビッグチャンスもあったが、あと1点が遠かった。

 故障者続出で開幕から安定してベスト布陣が組めない分、さまざまな選手をいろんなシステムで試してきた。この日も3月30日のC大阪戦から先発4人を入れ替え、3トップから1トップに変更。それでも昨季のK王者相手に攻撃の形は作った。“ケガの功名”か、確実に選手起用と戦術の幅は広がっている。10日のホームでの再戦を控え、指揮官は「誰が出てもやれる。バリエーションを持っているから(相手監督の)崔龍洙を考えさせることができるんじゃないか」と笑った。

 GK林も「またすぐにソウルとやれる。切り替えて、まずは競争を勝ち抜いて試合に出る」と日程を歓迎。ACL初黒星で、チームはむしろ火が付いた感がある。(ソウル=亀山泰宏)※■=王ヘンに玄