<J1:仙台0-1新潟>◇第5節◇6日◇ユアスタ
過密日程終盤のホーム3連戦は厳しいスタートとなった。仙台がホームで新潟に敗れた。相手の激しいプレスに圧倒され、先制を許した前半はシュート0本といいところなし。後半は2トップに変え、途中からパワープレーで勝負をかけたが、1点が遠かった。昨季第33節で優勝の夢を絶たれたホーム新潟戦に、同じスコアで敗戦。中3日で迎える10日のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)FCソウル戦で悪い流れを断ちきりたい。
試合後、あいさつする選手たちにブーイングが飛んだ。今季ホーム初黒星どころか、ここまで最下位に沈む新潟に初勝利を献上。前半の内容に奮起を促し、ゴールに迫った後半の奮闘をねぎらう。そんな意味が込められていたのか、拍手の中に少しだけ交じっていた。
3トップで臨んだ前半は“完敗”だった。アグレッシブな守備に最終ラインからのパスをことごとく引っかけられ、攻撃の起点が作れない。足元へのショートパスに終始し、プレスをいなす変化や工夫もなかった。余裕を持ってボールを回せた2日のFCソウル戦の直後だった影響もある。手倉森誠監督(45)は「アジアとの質の違い、若干のズレを感じる」と指摘。2列目の梁と富田も下がらざるを得なくなり、ウイルソンは孤立。サイドをえぐってクロスを上げても、ゴール前には選手がそろっていないという悪循環だった。
後半の頭からヘベルチを入れて「4-4-2」にシステム変更。さらに19分には渡辺に代えて中原を投入し、パワープレー勝負に出たが、新潟の堅守を突破できなかった。昨年11月24日、優勝の望みを絶たれた試合もシュート20本を浴びせながら完封負け。苦い記憶を上書きする結果となってしまった。
開幕から1勝2分け2敗と波に乗りきれない。鎌田は「ボールを持つのが仕事じゃない。もうちょっと意識を変えていかないと。最後の崩しのアイデアも足りない」と厳しい言葉を並べ、ウイルソンは「(必要なのは)我慢だ」と言った。そして、手倉森監督は「自分たちはここからだと思っている。シーズンが終わる時には大きなプレゼントができると信じている」と顔を上げた。中3日のFCソウル戦、13日の東京戦と残る2連戦で閉塞(へいそく)感を打ち破りたい。【亀山泰宏】



