<J1:大分0-1仙台>◇第15節◇10日◇大銀ド
2カ月ぶりに積み上げた勝ち点3の味は格別だった。仙台がアウェーで大分に競り勝った。前半43分、DF菅井直樹(28)の今季リーグ戦初ゴールで先制。後半は相手の猛攻にさらされる時間が続いたが、GK林卓人(30)を中心に虎の子の1点を守りきった。次節は中2日で13日に磐田戦。厳しい暑さ、過密日程を乗りきる上で大きな大きな1勝だ。
ボールを収めた赤嶺がタメをつくる間に、菅井は自分だけのスペースを見つけていた。最終ラインの裏、浮き球のパスにトップスピードのまま突進。最後は左足でアクロバティックに決めた。最下位大分相手に積極的に試合を進めながら、1点が遠い。前半17分にはバックパスのミスを突かれ、決定的なピンチを招いていた。そんな嫌な流れを振り払った。
ひそかに?
2ケタ得点を目指している超攻撃的サイドバックもこれが今季リーグ戦1号。5月1日のアジア・チャンピオンズリーグ江蘇舜天戦で決めて以来、久々の“何でそこにいるんだ攻撃”だった。江蘇舜天戦の開始前、アシストした蜂須賀に注文を出していたという。「オレは絶対走り込んでるから、逆サイドに速いボールを蹴ってこい」。蹴った本人も予想以上の弾丸クロスをドンピシャで合わせた菅井に蜂須賀は「まさか本当にいるなんて…」と驚きを隠せなかった。神出鬼没な攻め上がりは、職人芸の域に達している。
終盤は大分の攻撃に苦しめられたものの、林が気迫のセーブを連発してシャットアウト。手倉森監督の古巣でもある大分とは03年のJ1最終節以来の対戦だった。敵地で引き分け、J2降格が決まった苦い記憶だ。魂を受け継ぐベガルタ戦士たちが“リベンジ”を果たした。



