<J1:名古屋3-1鹿島>◇第18節◇7月31日◇豊田ス

 東アジア杯の開催地・韓国で結果を出して帰国した鹿島の日本代表FW大迫勇也(23)にとって、ほろ苦い試合になった。終了間際、0-3から一矢報いるゴールを決めたが、価値はない。「意味ないゴールだから」とぶぜんとしていた。

 前半25分の決定機で決めきれなかった。右サイド、フリーで決定的なパスを受け右隅を狙ってシュート。だが、名古屋GK楢崎に指先でわずかに触れられコースが変わり得点ならず。絶好の同点機をフイにした。「前半決められるチャンスがあった。申し訳なかった」と敗戦の責任を背負った。

 救いは下を向いてはいないこと。「引きずっていてもしょうがない。オレももっといいプレーをして、もっと点を取れると思う」。こう言い切った。A代表定着、そして来年のW杯ブラジル大会へ。前を向いて挑戦を続けるしかない。