<J1:湘南1-1磐田>◇第21節◇17日◇BMWス

 現在17位の磐田は、16位の湘南に勝つことはできず引き分けた。DF駒野友一(32)の鮮やかなFKで先制も、追加点が奪えず、逆に後半33分に同点に追いつかれた。勝ち点3を奪うもくろみは崩れ、連敗を3で止めるのがやっとだった。

 J2降格圏脱出のために、16位の湘南とは引き分けも許されなかった。アウェースタンドには、ジュビロのサポーターが大勢駆けつけ、選手が会場入りする際には、声援と応援ソングで出迎えるなどホームのような雰囲気を演出した。

 この日はシステムを「4・2・3・1」から「4・4・2」に変更。前節でベンチスタートだったFW前田遼一(31)と2戦連発中のFW金園英学(24)の2トップでスタートした。0-0で折り返した後半4分、磐田にアクシデントが襲った。日本代表DF伊野波雅彦(27)が相手との接触で頭を強打しピッチを去った。前節広島戦で惜敗した際、伊野波はサポーターの前で、悔しさから人目をはばからず涙を流した。勝ちたい思いと秘めた闘志。MF山田大記(24)は「(伊野波が)やってやるとさらに変わってきたのを感じる」と振り返っていた。

 伊野波の残した思いはピッチの選手に十分に伝わっていた。そこから怒とうの攻めで湘南ゴールを襲う。後半15分、相手GKがペナルティーエリア外でハンドをして1発退場。そこで得たFKをDF駒野が鮮やかに決め1-0とリードした。

 勝ち点3が見えた後半33分だった。左サイドを突破され失点。課題としていた後半30分以降の失点で同点に追いつかれてしまった。勝利への執念を見せる磐田は猛反撃するも最後までゴールを割れなかった。むなしく響く試合終了の笛。勝ち点1では許されない。山田はピッチに倒れ込んだ。サポーターからは、今季1番の大ブーイングが起こった。16位の湘南にも勝ちきれない。J2降格がもう、真後ろに迫っている。【岩田千代巳】