<J1:仙台1-1C大阪>◇第23節◇28日◇ユアスタ

 勝ち点3が遠い。仙台がホームでC大阪と引き分けた。前半24分、FWウイルソン(28)の縦パスからMF梁勇基(31)が右足でたたき込んで先制。梁は左太もも裏の肉離れ、ウイルソンも左足首のケガからの復帰戦だったが、鮮やかなコンビネーションを発揮した。しかし、前半終了間際に追いつかれると、後半の猛攻も実らずドロー。11位で順位は変わらず、3戦勝ちなしとなった。

 帰ってきた2人がいきなり魅せた。前半24分、ウイルソンがペナルティーエリア内に進入した梁へ、密集したDFの隙間を通す絶妙の縦パス。ゴールに背を向けていた背番号10は反転しながら冷静にマークをかわしてシュートコースを作り出し、左隅を射抜いた。FWがパスを受けに下がることでスペースを生み、そこにボランチが飛び出す。手倉森監督が好む“気の利いた動き”が得意な2人の真骨頂とも言える、理想的な連係だった。

 梁自身、筋肉系の故障はサッカー人生で初めてのこと。いつもなら「ベテランという言葉でひとくくりにされたくない」と力強い31歳も「年齢(が原因)という見方をされるのも分かる」と話したことがあった。それでも、4月20日の川崎F戦以来となる今季2点目。復帰戦でしっかりと結果を出すあたりはさすがだった。

 大黒柱のゴールに守備陣も奮闘。41分には3試合連続ゴール中の日本代表FW柿谷に抜け出されるが、角田と鎌田のセンターバックコンビが落ち着いてピンチの芽を摘んだ。しかし、45分に一瞬の隙から扇原に芸術的なミドルシュートを決められて同点。終了間際に追いつかれる痛恨の形で折り返した。

 後半に入ると猛攻を仕掛けた。4分にはJ1通算350試合出場を達成した柳沢が松下のFKに合わせるが、ゴール左。35分のウイルソンの右足、37分の梁の左足ミドルも枠をとらえられない。43分にはヘベルチのスルーパスにウイルソンが抜け出したが、GKとの1対1をゴール左に外し、結局ドロー。今季初の連敗こそ免れたが、悔しいホームでの引き分けとなった。【亀山泰宏】