<J1:仙台1-1C大阪>◇第23節◇28日◇ユアスタ
C大阪のMF扇原貴宏(21)が約4カ月ぶりのゴールを決め、敵地で仙台と引き分けた。前半45分、約30メートルの距離から得意の左足で同点となる無回転ミドル弾。難易度の高いシュートで日本代表入りをアピールした。チームは2試合連続の引き分け。首位横浜との勝ち点差は9に広がったが、勝ち点を38に伸ばし、4位に再浮上した。きょう29日に9月6日のグアテマラ戦、10日のガーナ戦に向けた日本代表が発表されるが、各地のJ会場はアピール合戦のようにゴールラッシュとなった。
圧巻のミドルシュートだった。前半終了間際、MF扇原は中盤で、MFシンプリシオからパスを受けると、約30メートルの距離から迷わず左足を振り抜いた。4月20日の清水戦以来となる今季2点目。無回転のままボールがゴール左に吸い込まれると、甘いマスクを崩し、仲間と熱い抱擁を交わした。
「あの時間帯に決められてよかった。フリーであの位置で(ボールを)受けられたので、迷わず打った。GKの位置は見ていなかったけど、思い切って振り抜こうと思った。感触はよかったので入ったと思った」
先週から始めたミドルシュート練習の成果が実ってのゴール。レビークルピ監督は「彼のようにいいボランチと言われる選手は、あのくらい距離からしっかりと枠をとらえる技術を常々発揮してほしい」と、さらなる飛躍を期待した。
FW柿谷の予言が的中してのゴールでもあった。「昨日の出発前に、曜一朗くんに『明日はタカが決めるよ』と言われていたのでビックリした」。柿谷は「適当に言った」とはぐらかしたが、日ごろ扇原から精度の高いパスを受けている男も予兆を感じていた。
7月の東アジア杯で初めて日本代表入りしたが、出場は1試合に終わり、納得の結果を残すことはできなかった。だが、まだ来年のW杯出場はあきらめてはいない。「まずはチームで結果を残すことが大事」と話す21歳にとって、この日のゴールは、逆転での日本代表入りに向け、希望を残す1発となった。【福岡吉央】



