J2札幌FW内村圭宏(28)の来季チーム残留が確実となった。札幌の三上大勝GM(41)が12日、札幌市内で内村サイドの代理人と来季契約延長に関する交渉を行い、大枠で合意に達した。現在チーム1位の12得点を挙げる得点源。同GMは「期待通りの活躍をしてくれている。来季も攻撃のポイントとして期待している」と話した。

 今季序盤は腰痛や体調不良などで調子が上がらなかったが、6月15日の富山戦で先発復帰すると、前節岡山戦まで13戦9発と2度の3戦連発をマーク。現在12点でJ2得点ランク5位、日本人選手で徳島FW津田に次ぐ2位と好位置につけている。クラブでは14年構想の軸として据えており、リーグ10戦を残しての早期オファーになった。内村本人も「こういう話をもらえるのは選手としてありがたいこと。プレーオフを目指して残り10戦も全力で戦いたい」と意気込んだ。

 既に財前監督の来季続投が確定。主将の河合、MF上里に次いでエースの残留も濃厚となった。昨オフは降格による緊縮財政を受け、主力が大量流出した。今季はプレーオフをかけた残り10戦の準備と並行しながら、来季戦力も確保していく。