<J1:甲府3-0鹿島>◇第25節◇14日◇中銀スタ

 鹿島が甲府に完敗し、泥沼のアウェー7連敗となった。日本代表FW大迫勇也(23)は、1トップで先発するも無得点に終わり、リーグ戦5連発ならず。東アジア杯後8戦10発の勢いは影を潜めた。

 エース大迫も“負の連鎖”を止められなかった。前半7分に先制を許すと、その後も失点が重なり前半だけで3失点。鹿島も好機を演出したが、甲府の堅守に苦しみ最後の1歩が遠かった。大迫は後半42分に頭でゴールネットを揺らしたが、判定はオフサイド。試合後、大迫は悔しさをにじませ、無言で足早にバスに乗り込んだ。

 試合後、MF土居は「気持ちの面で切れてしまった」と反省。MF柴崎は「僕が憧れた鹿島のサッカーではなかった。今日は僕も含めてダメだったと思う」と厳しい表情だった。次節はアウェー磐田戦。上位に食らいつくために、鹿島が正念場を迎えた。