新たな家族のためにも、自らのゴールで首位たたきだ。仙台MF梁勇基(31)が、28日のホーム横浜戦でJ1自己最多の3戦連発を狙う。14日の大分戦、21日の大宮戦と、いずれもFWがDFを引きつけて生まれたスペースに入り込み、得点を奪った。ここ4試合で3発。「その(危険な)位置まで入り込めているというのがすべて。ヨシ(太田)がサイドを深くまでえぐってくれるから、中に入る時間もできる」と、さらなる量産へ手応えをにじませる。

 17日に夫人が第2子の次男を出産。大宮戦後はその足で大阪に向かい、愛息と感動の初対面を果たした。「(試合後の長距離移動で)疲れましたわ」と苦笑しつつ「やっぱりかわいい。モチベーションになる」。ちょうど同じ17日、FW中原にも第1子が誕生。「お互い予定日が近いとは話してたけど、まさか同じ日になるとはね」と、めでたいことが重なった。

 家族が実家に滞在する間は寂しい“単身赴任”が続く。それでも、25日の対人練習では正確なシュートで次々にネットを揺らすなど好調をキープしている。J2時代の08年には4試合連続ゴールもあるが、J1での3戦連発となれば自身初。「ゴール前まで戻るのはもちろんしんどいけど、負けるよりはマシ。足がつったら交代で、それは仕方ないかなと思ってる」。攻守に躍動した大宮戦のように、衰えぬ決定力と運動量で今季2度目の3連勝に導く。【亀山泰宏】