<J1:磐田1-1仙台>◇第28節◇5日◇ヤマハ
17位相手に痛恨の勝ち点1だ。仙台がアウェーで磐田と引き分けた。後半18分にDF菅井直樹(29)のゴールで先制したが、30分に4試合ぶりとなる失点。前半から激しいプレスにさらされて消耗し、FWウイルソン(28)は目まいを訴えて途中交代。2つの想定外をはね返すことができず、磐田戦6試合連続のドローとなった。順位は暫定8位と変わらないが、上位の背中が遠のいた。
疲労困憊(こんぱい)の選手たちに、勝ちきれなかった現実が追い打ちをかけた。梁が第一声で「疲れましたね」と振り返ったように、終盤は完全に足が止まった。ハーフタイムの時点で気温27度という暑さの影響もあったとみられるが、何よりも前半の2つの想定外が重くのしかかった。
1つは磐田が立ち上がりから激しくプレスをかけてきたこと。「ジュビロはブロックを作ってくるイメージ。自分の中で予想外だった」(富田)。危険な位置でボールを失っては、カウンターの対処に走り回らされた。後半途中から一気に運動量が落ち、中盤でミスが続出。風邪をおして出場していた菅井の鮮やかなシュートで先手こそ取ったが、全体が間延びし、サイドの攻防でも後手を踏んだ。30分にクロスから失点。梁は「失点は自分のところをやられた。前半はリスクを背負わず、ボールを回しても良かった」と反省した。
2つ目は前半34分。転倒した際に頭を打ったウイルソンが目まいを訴え、早々と貴重な交代枠を使わざるを得なくなった。菅井をギリギリまで引っ張ったが、同点に追いつかれ、後半34分に切った最後のカードは守備的な田村の投入。手倉森監督は「75分からの失点が多いジュビロ。勝負どころとみていた時間帯で(攻撃的な)カードを切れなかった」。しぼり出した声はガラガラにかれていた。
後半15分には赤嶺と富田の連係からビッグチャンスを作るなど、攻撃の形は悪くなかっただけに悔しさは募る。累積警告の鎌田は次節名古屋戦から2試合の出場停止となるが、上位浮上には勝ち続けるしかない。【亀山泰宏】



