<J1:磐田1-1仙台>◇第28節◇5日◇ヤマハ
J1残留に一戦必勝の磐田は仙台に引き分けた。1点ビハインドの後半27分に投入された新加入DF安田理大(25)が流れを変えた。果敢に前に仕掛け同30分、DF駒野友一(32)のクロスに対しニアでつぶれながらも頭でファーに流し、エースFW前田遼一(31)のゴールをお膳立てした。勝ち点3は取れなかったが、最低限の勝ち点1は積み上げた。
「フィールドに立つ選手は、出てないやつの分まで走らないかん」。後半27分に左サイドで投入された安田は、ボールを受けると果敢に前に仕掛けた。磐田デビュー戦となった第26節鹿島戦では動きが重く前節C大阪戦はベンチ外。しかし、この日は本領を発揮した。
「先制されても、時間はまだ20分ちょっとあったし。みんなも行くぞという目をしていた。相手のDFが足をつっていたのが分かっていたから。アグレッシブにいくことだけを意識した」。疲労がたまっていた相手DFを次々とかわし、エリア内に切れ込み攻撃をけん引した。
後半30分。右からのDF駒野のクロスに対し安田はニアに飛び込んだ。普段のトレーニングでも、駒野のクロスにニアで合わせる練習を積み重ねていた。2人の相手DFを引きつけ、頭でファーに流す。エース前田の姿は見えなかったが「ニアでつぶれたらファーは空くし、絶対に遼一さんが入っていると思っていた。ほんまは自分で決めないかんかったけど…。結果的に点が入って良かったです」。
残留のためには勝ち点3が必要だった。最後はセンターバックも前に出て、パワープレーで仙台ゴールに迫ったが、ドローのまま試合終了のホイッスル。これで、対仙台とのリーグ戦は6試合連続のドローとなった。安田は「勝ち点3につながらなかったことは残念。勝たなかったら意味がない」と厳しかったが「勝ち点1を取れたことをポジティブに考えたい。残り試合はまだまだあるし、可能性はなくなったわけではない。次はスタメンも狙って早く勝ち点3に貢献したい」と振り返った。
関塚隆監督(52)は、安田について「だいぶ、コンディションも上がってきたし、彼が攻撃のパワーを与える状態になっていた」と評価した。15位甲府もこの日、横浜と引き分けたため、勝ち点差10は縮まらなかった。J1残留の道は依然としてかなり厳しい。MF山田大記(24)らけが人も多くなっている中、安田の復調は残留への光になるに違いない。【岩田千代巳】



