<J1:川崎F2-0清水>◇第31節◇10日◇等々力

 川崎FのFW大久保嘉人(31)が2ゴールの活躍で、得点数をリーグトップの24に伸ばした。後半19分、MF山本の右クロスにジャンピングヘッドで先制点。43分には自ら倒されてPKを得ると、右足で決めた。タイトルに大きく前進。「残り試合も少ないんで、悔いのないようにやりたかった。それをみんな分かってる。ありがたい」。パスをくれた仲間に感謝した。

 この日は、MF中村が先月から抱える腰痛を悪化させて欠場。大久保は前節10月27日鹿島戦の翌日、自宅でのハロウィーンパーティーに家族ぐるみで親交のある中村家を招待し、コスプレで楽しんだ。「俺はゾンビの格好をして、憲剛さんはマリオ、憲剛さんの息子がルイージ(笑い)」。スタンドで見守った先輩に、クラブJ1通算150勝目を贈った。

 目標としていた、日本人では02年高原直泰(当時磐田、26点)以来となる25得点は目前。「これまでの『1試合1点』のペースに集中するだけ」とぶれなかった。