J2降格が決まった磐田は、関塚隆監督(53)と来季の契約を更新しないことを発表した。今季の残り2試合を指揮した後、退任する。関塚監督は5月末、降格危機に直面したチームの再建を託されシーズン途中に就任。腹心を連れず単身でチームに入り残留を目標に立て直しを図ったがかなわなかった。

 クラブは降格後も続投を要請し関塚監督もリベンジへの強い思いを持っていた。だが、1年でJ1復帰を目指すクラブと来季のチーム作りの考え方が一致せず、双方話し合いの上で結論を出したという。高比良慶朗社長は「彼の目指すサッカーを浸透させるためには2、3年かかっていく。時間を重視して決断した」と話した。関塚監督は「残留の目標が達成できず残念な気持ちでいっぱい。(上昇の)チーム全体に安定感が生まれなかった」と振り返った。

 服部健二GM、長沢徹ヘッドコーチも今季限りとなることも発表された。クラブは後任の監督人事に着手し、経験豊富な国内外の候補をリストアップ。黄金期を築いたメンバーを入閣させる意向もあるという。