<J1:広島1-0湘南>◇第33節◇11月30日◇Eスタ
広島が、逆転での2連覇に望みをつないだ。前半36分、元日本代表MF青山敏弘(27)が、右から中央に向けドリブルで攻め上がる。DFを右アウトサイドでかわし、そのまま右足を振り切り先制。直後にGK西川以外の10人がピッチ中央に集合。全員が寝そべり、今季限りで引退するチーム最年長36歳、MF中島の背番号「35」を人文字で作った。
青山は「アップから上がったきたら(控室の)ホワイトボードに35と書いてあった」。今季ホーム最終戦で、中島を送り出すパフォーマンスの打ち合わせだった。「きれいに35になって、ナカジさん(中島)に気持ちを伝えられた。しかも勝てた。最高です」。
白星しか許されない重圧に勝って勝ち点2差の2位に浮上した。青山は「うちはよくパフォーマンスをするけど、すごく前向きになれる。ゴールが自然と生まれる。次も考えてやれたら。ふざけてはない」と真剣だ。
前節C大阪戦に0-1で敗北。その後のサテライト(2軍)との紅白戦は内容が乏しかった。青山は「若手組が頑張って、トップだけじゃなく、皆で戦うという気持ちが伝わった」。一時は絶望的となった優勝だが「勝った先に何かがあるような気がする」と“奇跡”を予感している。森保監督も「他力を受け入れないといけないが、まだツキはある」とうなずく。
運命の3位鹿島との最終戦。11月16日天皇杯4回戦で3-1と快勝した相手で場所も同じ敵地だ。青山は「まだ終わってない。皆で鹿島に行きましょう。優勝しましょう。まだ泣きません。優勝して泣きましょう」と地元サポーターに呼び掛けた。お家芸のゴールパフォーマンスを準備して、07年から3連覇した鹿島以来となるリーグ連覇へ、最高のムードだ。【益田一弘】




