清水は3日、今季最終節のホーム柏戦(7日午後3時半・アイスタ)に向けて約1時間半の調整を行った。前節仙台戦を2-1で制し、今季3連勝締めへ“王手”をかけたが、暗雲が垂れこめている。仙台戦で左肩を負傷したDF吉田豊(23)に加えて、MF杉山浩太(28)も警告累積で欠場。さらに右肩を手術したDF平岡康裕(27)も離脱中と、主力3人を欠く。

 アフシン・ゴトビ監督(49)はこの日の紅白戦で、ボランチのMF村松大輔(23)をセンターバックに下げてテスト。両サイドバックには、DFイ・キジェ(22)とMF河井陽介(24)、MF高木純平(31)とMF石毛秀樹(19)の4人を何度も入れ替えて起用。コンビネーションの確認を繰り返した。「試合までにすべてのオプションを見て、動きの良い選手を起用していきたい」と、ぎりぎりまで打開策を模索していく考えを示した。

 主力だけでなく、精神的な支柱でもある杉山主将の不在。総力戦は必至だが、FW伊藤翔(25)は「今季最後の試合だし、出られない選手のためにも勝たなければならない。チャンスは必ずあるので、そこで点を取るための準備をしていきます」と、男らしく言った。チーム一丸で最善の状態を整えていく。【前田和哉】