横浜DF中沢佑二(35)が、9年ぶりのリーグ優勝がかかる7日の川崎F戦(等々力)で、得点ランキングトップの26得点を誇るFW大久保を完封することを誓った。5日、横浜市で練習後に「(大久保)嘉人は裏への飛び出しもミドルシュートもうまい。僕と(栗原)勇蔵で、きちんと止めます」と宣言した。

 ともに10年W杯南アフリカ大会に出場し、リーグで何度も対戦してきた。今年4月の前回対戦時は、大久保はケガで不在だったが、対策には自信がある。特に肉弾戦でヒートアップした時は“大人の対応”を貫き通す。「彼は普段はいいやつなんだけど、ピッチに入るとスイッチが入っちゃう。僕は何を言われても気にしない」と冷静に対応するつもりだ。

 大久保からは「楽しみしかない。横浜のDFはでかいけど、俊敏性がない」と先制“口”撃を受けた。それでも、中沢は「今回は嘉人も(中村)憲剛もいる。本来のフロンターレの姿を見られる。そういう強いチームに勝って初めて、僕らの優勝が認められる」と冷静だ。強敵との最終決戦を制した先に、栄冠が待っている。【由本裕貴】