<J1:東京2-0仙台>◇第34節◇7日◇味スタ
結局、最後まで波に乗れなかった。仙台は敵地で東京に敗れた。前半に主導権を握りながら決めきれずにいると、後半8分に先制点を献上。前がかりになったロスタイムにも追加点を奪われた。今季限りで勇退する手倉森誠監督(46)にとって集大成となるはずのリーグ戦は、3シーズンぶりの3連敗で13位。22日には天皇杯準々決勝で再び東京と戦う。負けっぱなしでは終われない。
3連敗でのリーグ戦終了は、99年のJ参入以来初めてという屈辱だった。広島が連覇を決めたJリーグで、仙台は13位に沈んだ。準優勝の昨季は7だった勝ち点差は18。雪辱を誓ったシーズンで、王者の背中はさらに遠のいた。試合後、手倉森監督はなかなか会見場に現れなかった。会見では3シーズンぶりとなる3連敗について「6年間監督をしてきて公式戦3連敗は今回が初めて」と記憶違いを起こしていた。悔しさがにじんだ。
前半6分にウイルソンのヘディングがバーを直撃。右足を痛めた柳沢が早々に交代するアクシデントもありながら、2試合ぶりの先発となった佐々木が的確に相手の裏を突いて攻撃を活性化。人もボールもおもしろいように動いたが、そこで決めきれなかったのが響いた。先制を許した後半は中盤での不用意なボールロスト、中途半端なバックパスなど、反撃ムードに水を差すプレーの連続。捨て身の攻撃の代償とはいえ、後半ロスタイムにも渡辺がボールを奪われて追加点を許し、梁は「3連敗という、ふがいない終わり方だった」と切り捨てた。
堅守速攻からポゼッションサッカーにかじを切った今季。手倉森監督は「(守備的な戦いへのシフトなど)攻守のバランスを考えていれば、もう少し上位を維持できたかもしれないが、今年やってきたことをやり続けようと話していた」と明かす。その上で13位という結果を「このチームは必ずはい上がる。これからのジャンプアップのために、1度膝を曲げたのだろう」と表現した。下部組織の強化や補強戦略、故障者のマネジメントなど、さまざまな課題は浮き彫りとなったが、まだシーズンは終わっていない。「天皇杯でリベンジする」。今は、22日の一戦に全力を傾ける。【亀山泰宏】



