大宮が元日本代表MF家長昭博(27=マジョルカ)を獲得することが9日、決定的となった。完全移籍での獲得となる。大宮は昨年末から水面下で家長サイドと交渉し、日本国内への復帰へ前向きな答えを得ていた。その後、マジョルカとのクラブ間交渉を本格的に行い獲得が決定的となった。

 家長はG大阪ジュニアユース時代、日本代表でACミランに入団したMF本田圭佑(27)と同学年。本田は見送られたが、家長は昇格し03年にはトップチームに昇格していた。10年12月にG大阪からマジョルカに完全移籍しており、レンタルを除けば約3年ぶりの国内復帰となる。マジョルカでは11年2月にデビュー。同年4月には初得点を挙げ、07年以来となる日本代表復帰を果たした。

 だが翌11-12年シーズンは、監督の構想から外れるようになり出場機会は減少。12年2月には韓国Kリーグに、さらに同年7月にはG大阪にレンタル移籍していた。昨年6月にはレンタル期間が満了しマジョルカに復帰。今季は2部でリーグ戦出場は7試合(カップ戦出場1試合)で得点はなかった。

 大熊清新監督(49)は05年U-20W杯で同代表を指揮した時に、家長を選出しており能力の高さや性格も熟知している。新監督を迎えた大宮だけでなく、元日本代表の家長にとっても新たなスタートとなる。

 ◆家長昭博(いえなが・あきひろ)1986年(昭61)6月13日、京都府出身。99年G大阪ジュニアユースから、02年同ユースに昇格。04年7月にプロ契約を締結し、同年6月の新潟戦でリーグ戦デビューし初ゴールを挙げた。08年大分に、10年C大阪にレンタル移籍。同年12月にマジョルカに完全移籍していた。173センチ、70キロ。国際Aマッチ3試合出場、0得点。