昨季15位の甲府が「インドネシアのメッシ」を秘密兵器に、14年シーズンを戦う。19日に甲府市内で新体制発表会見を行い、クラブ幹部は「インドネシアの選手を獲得できる」とし、同国代表FWイルファン・バフディム(25)の獲得を目指している。現在、細かい条件面を詰めている。会見には間に合わなかったが、近日中にも発表する。

 スピードあふれるドリブルが持ち味。オランダ生まれでユトレヒトやハーレムのオランダリーグでプレー。何より甘いマスクが東南アジアで人気を博し、ツイッターのフォロワー数は400万人を超える。タイ・チョンブリに所属時は、ユニホームが4000枚も売れた。同幹部は「日本でも人気が出てくれれば」と期待を寄せる。

 地元の山梨県がインドネシアのガルーダ航空と相互協力協定を結び、同国から山梨への観光誘致を呼びかけている。イルファンが加入すれば、観光客数アップが見込まれ、地元には大きなメリットになる。クラブは、勝ち点51で順位7位以上を今季の目標に掲げた。