J2札幌のMFヘナン(23)らブラジル人選手とフィジオセラピスト(PT)セウソ氏(34)の通訳を、鈴木ウリセス通訳(32)が「遠隔操作」も駆使して担当することが24日、決まった。メディカルスタッフにブラジル人が入るのはクラブ初。アウェー遠征に鈴木通訳が同行し、負傷者のリハビリのため札幌に残るPTが選手と会話をする場合は、同通訳の携帯電話で中継する計画だ。

 沖縄合宿5日目のこの日の全体練習中、左足首痛のFW内村が翻訳アプリを使い、セウソPTと会話を試みた。だが「理解できるのは50%。セウソの説明は長く細かいし、これでは難しい」と苦戦。鈴木通訳は「遠征時は僕が常に携帯に出られる状態にして、札幌のセウソと連絡を取ることになる」と、対策を説明した。

 ブラジル人がメディカルスタッフに就いたことで生じた課題。同通訳は「キャンプ中にセウソからいろんなことを引き出して、電話でスムーズに意思疎通できるようしたい」と、密な連携でクリアする。【永野高輔】