<J1:G大阪0-1浦和>◇第1節◇1日◇万博

 2年ぶりにJ1復帰したG大阪が、ホームで黒星発進となった。浦和に惜敗。日本代表MF遠藤保仁(34)は「J1の厳しさをあらためて知った。いいスタートが切れれば良かった」と漏らした。試合後には浦和サポーターから「J2大阪」とヤジも飛んだ。

 両軍が決定機を作れずにいたが、G大阪が前半43分にセットプレーから先に失点した。後半はMF大森を投入し、より攻撃的に挑んだ。しかし前半は4本のシュートを放つも、後半は3本だけ。逆にカウンターから攻め込まれる場面も多くなった。長谷川監督は「後半はアグレッシブに戦えたがシュート数が伸びず。相手を崩しきるところまでいけなかった」と反省するしかなかった。

 得点源のエース宇佐美は左足の故障で全治2カ月と診断され、戦線離脱中。遠藤はFW佐藤との2トップで出場したが、前半は遠藤を周囲が生かし切れなかった。途中からはボランチの位置まで下がり、起点となった。遠藤は「ボランチの位置から良いパスを出せれば前線が生きる。もう少し相手を押し込むような展開にしなければいけない」と課題を挙げた。

 復活勝利は次節8日新潟戦で見せるしかない。指揮官は「負けたので負け惜しみになるが、今後につながるゲームだった」。遠藤も「負けたことで学ぶことも多い。次の試合で勝ち点3を取れれば今日の負けがつながる」。昇格即優勝を掲げるG大阪。厳しい初戦も既に気持ちは切り替わっていた。【辻敦子】