<J1:鹿島0-2C大阪>◇第4節◇23日◇カシマ

 鹿島が大観衆に勝利を届けられなかった。この日カシマには3万2099人。今節のJ1で唯一3万人を超えた。トニーニョ・セレーゾ監督(58)は「敗戦でまだ頭に血が上っているが、まず言いたい。これほど多くの方々に来てもらえた。選手にとって喜ばしい」と感謝した。

 無観客試合を念頭に「あらためて、お客さんがいることは素晴らしい」と言った。大観衆を知るセレーゾ監督らしい。ブラジル代表の「黄金のカルテット」として78、82年W杯に出場。セリエAでも9季プレーした男は、こう続けた。

 セレーゾ監督

 我々がピッチでスペクタクルな試合をし、サポーターがスタジアムで楽しむ。これがサッカーの魅力。面白い試合を見て建設的な応援合戦を展開してもらうから、サッカーが魅力あるものになる。

 前節までの3戦連続完封勝ちは、初の3冠を遂げた00年以来。敗れたが、期待してくれたファンを前に「彼らを魅了し続けなければならない」と再確認した。