<J1:川崎F1-0名古屋>◇第5節◇28日◇等々力

 川崎FはエースFW大久保嘉人(31)が決勝ゴールを決め、名古屋を下した。後半23分、MF中村の右クロスを泥臭く右足で決めた。これで5戦4得点で、チームメートのFW小林と並びリーグトップ。クラブ通算1000得点(J1=599、J2=401)の記念ゴールにもなり、チームは今季初の連勝で暫定5位に浮上した。

 昨季得点王のFW大久保がメモリアル弾を決めた。後半23分にMF中村からの右クロスが相手DFに当たり、目の前に転がる。左足トラップから、相手をかわして右足で押し込んだ。クラブは試合前までに、通算1000得点のスコアラー予想をファンに急募。最多得票は小林、2位はMFレナト、3位が大久保だった。“下馬評”を覆す一撃に、大久保は「(加入)2年目の俺が決めてしまって申し訳ない」と謙遜した。

 名古屋には4年前のW杯を一緒に戦ったDF闘莉王がいたが、あえて勝負は挑まず、特別指定のDF大武の裏を徹底的に狙った。「大学生をチンチンにしてプロの洗礼を受けさせようと思った。少しフェイントしただけでビクビクしてた。楽しかったね」とニンマリ。

 これで3戦連発の4得点。「去年の今よりは上をいってる」と量産体制に突入した模様だ。来月初旬の日本代表国内組合宿に選ばれれば、2度目のW杯出場への道も見えてくる。