J2札幌のインドネシア人MFステファノ(24)が次節20日の群馬戦(札幌ドーム)で、デビューする可能性が出てきた。14日、財前恵一監督(45)が「今の攻撃陣の調子なら(メンバーに入る)チャンスはある」とアピール次第での抜てきを示唆した。

 大分戦は無得点で敗れ、現在7戦7得点。自動昇格圏の1位湘南21点、2位長崎15点に比べると決定力不足は否めない。しかもエース内村が長期離脱。得点力アップへ新たな力の融合が求められており、その候補に13日の札幌大との練習試合で2得点を挙げ、来日後の実戦2戦3発と好調なステファノが浮上した。

 Jデビューの好機に「宮の沢でなく早く札幌ドームの試合に出られるよう練習から自分の良さを発揮したい」とステファノ。日本のサッカーになじむため財前監督もアドバイスを送った。「点を取ると言うことはシュートシーンに顔を出しているということ。後はボールを持ったとき、もう少しシンプルなプレーができれば」。決定力に加え、自分でキープした際の状況判断を高めることで、J仕様に変えていく。

 J3含めインドネシア人Jリーガーは甲府のMFイルファンとステファノの2人。イルファンはベンチ入りもなく、群馬戦でステファノが先にデビューすれば、ベトナム人1号となった昨季のFWビンに続き、インドネシア人1号も札幌から誕生することになる。【永野高輔】