<J2:湘南4-0大分>◇第8節◇20日◇BMW

 首位湘南は大分に快勝し、開幕からの連勝を00年の浦和に並ぶJ2記録の8試合とした。前半24分にFW大槻のミドルシュートで先制すると、その後も手を緩めず3点を追加した。

 ハードワークが売りの湘南が、ピッチを駆け回った。FW大槻の先制点を皮切りに、DF遠藤、FW岡田、同ウェリントンが追加点。中でもチョウ・キジェ監督(45)が「ウチらしさが凝縮された」と言うのが3点目だ。後半9分、縦パスに岡田が抜け出してゴール左に決めた。理想はドルトムントの縦への素早い攻撃。映像を見て参考にしており、遠藤も「ボール保有率は高くなくても、攻守に躍動感あふれるプレーが持ち味」と話した。

 14年ぶりにJ2記録に肩を並べたが、00年の浦和は延長Vゴールを挟んでおり、90分引き分け制度が導入された03年以降では初の快挙だ。9連勝となれば新記録だが、大槻は「去年の悔しさがある。もう1度J1で勝負したい」。まだまだ満足はしていない。

 ▼開幕連勝記録

 湘南が開幕から8連勝で、00年の浦和のJ2開幕連勝記録に並んだ。00年の浦和は8戦で25得点6失点。今季湘南は25得点3失点。連勝期間中の得点数は同じだが、失点数では今季の湘南が00年の浦和をしのぐ。完封数も浦和が3試合だったのに対して湘南はその倍の6試合と堅守が光る。なおJ1の開幕連勝記録は96年横浜Fと01年磐田の8連勝。