<J3:盛岡0-0長野>◇第7節◇20日◇岩手・盛岡南公園球技場

 盛岡はホームで長野と対戦し、引き分けた。持ち前の堅守で、昨季JFL王者の長野を無失点に抑えた。試合終了間際にPKを獲得したが、これを決められず、結局ドローで勝ち点11とし、5位をキープ。

 盛岡が最大のチャンスを逃した。個の能力の高い相手に押し込まれた後半だったが、同45分にFW土井良がゴール前で倒されPKを獲得。だがDF岡田が振り抜いたシュートはポストに阻まれ、イレブンは天を仰いだ。鳴尾直軌監督(39)は「(PKを)決めていればと思うと悔しいゲームだった。力の差を物語る内容だったが、堅い守備はできたと思う」と話した。

 手応えはあった。これまで堅守速攻を身上としてきたが、鳴尾監督は「勝ちに行くために、点を取りながら機能できるか」と新たな挑戦に出た。この日はいつもの4バックから3バックに変更。両サイドに運動量が豊富なMF林とDF守田を置くことで、つないで前へ向かう攻撃的なプレーが何度も出た。開始直後に弾丸シュートを放ち、ゴール前でも体を張った好クリアを連発した守田は「クロスの回数やサイド攻撃を増やして、守備だけじゃないということをやっていけたら」。スコアレスドローにも、課題と収穫を得ていた。【成田光季】