12日のW杯ブラジル大会の日本代表発表まで、Jリーグは2試合。今日6日は改修前の東京・国立競技場でJリーグ最後の試合となる甲府-浦和戦が行われる。首位浦和は国立でのJ1総得点が98点でトップ。代表を狙うMF原口元気(22)がメモリアルゴールに挑む。

 国立100点目のゴールは原口が決める。現在、浦和は国立でJ1通算98得点。残り1試合だが、2点取れば区切りの数字で締めくくることができる。原口は「気持ちよく最後に決められればいい」と意欲を見せた。堅守の甲府に2得点は容易ではないが「あまり言うことじゃないけど、攻略する手段はあると思う」と、チーム全体で戦術の統一も出来ている。FW李、MF興梠とのトライアングルも盤石だ。

 歴代の浦和の選手で、国立最多得点者は福田正博と大柴健二の7得点。原口は2得点。追い付くのは現実的ではないが、今季からエースナンバー9を背負う男は今季4得点。4年ぶりに首位に立つチームの原動力となっている。「アウェーの方が取れている。(アウェーの)今回も取れる気がする」と自信を見せていた。

 W杯の代表選出に向けて、発表まで残り2試合で必要なのは結果だ。槙野の復帰が濃厚で、攻撃時には相手のマークが分散する。「チームのため結果を残すことが、代表へのアピール」と言うように原口がゴールを決めれば自然とチームも波に乗る。その先に待つ代表へ、最後の国立は絶好の舞台になる。【高橋悟史】