<J1:甲府0-0浦和>◇第12節◇6日◇国立

 浦和の日本代表GK西川周作(27)が国立最後のゲームを完封で締めた。自陣に引きこもる甲府のシュートはわずかに6本で、ピンチは1度。後半25分MF新井の無回転ミドルシュートをはじき、少ない守備機会にも集中を切らさなかった。スコアレスドローに加え、3日天下の首位陥落にも「引く相手に勝てなくても勝ち点1を取れた。ポジティブな1だと思う」。これでリーグ3試合連続無失点と結果を残した。

 派手なセーブはなくても、試合全体を通しての貢献度は大きかった。攻撃中にDF陣に細かいポジションを指示。「相手のストロングポイントは、カウンターとセットプレー。リスクマネジメントを徹底してみんなで集中して守った結果」。攻から守への切り替えを徹底させた。守るだけでなく、最後方のゲームメーカーとして、的確なロングパスも通した。サイドへ散らすパスが多かったが後半には一転、パントキックを甲府DFラインの裏へ落とし、FW李へつなげた。

 最後の国立。聖地での思い出を問われると「数多く試合をしてきたけど、去年の天皇杯準決勝。PKを止めて勝った試合ですかね」。広島所属の昨季、横浜とのPK戦で1-3と絶体絶命になりながら2本を止め、逆転した試合を挙げた。

 あと1カ月もすればW杯が開幕する。代表の正GKは現状、川島だが「チャンスに結果で応えたい。そうすれば変わると思うし、その時に向けて努力している」。第2GKに甘んじるつもりはない。いつ出番が来ても、日本のゴールマウスを守り切る準備は出来ている。【高橋悟史】