J2札幌のMF宮沢裕樹(24)が9日、節目の得点に意欲を見せた。J2通算150試合出場となる12日愛媛戦に向け、札幌宮の沢での練習で軽快な動きを披露した。「節目の試合は勝ちたいし、ゴールも決めたい」。5試合ぶりの勝ち点3と、昨年3月31日のG大阪戦以来の得点を視野に入れる。

 実戦練習では、普段のボランチではなくトップ下に入った。財前恵一監督(45)は「(愛媛戦で)トップ下で使うことを考えて」と、6日の熊本戦途中で試した位置でのスタメン起用を示唆。宮沢も「起点になってゴールをとれれば」と攻撃モード全開だ。

 J2初得点は09年4月の愛媛戦(札幌ドーム)だった。入団2年目にヘッドで挙げた先制点が呼び水となり、3-2で快勝した。「前にも取れているなら次も取れるはず」。熊本戦後の2連休は地元の室蘭で静養し、大型連休中の4試合で勝ち点2の悪夢を頭から消した。

 5月は過去4得点を挙げており、月別ゴール数で自身最多タイ。Jリーグ初出場、初先発、初得点もすべてこの月の思い出だ。「最近ゴールできてないですからね。そろそろ」。裏づけある予感を、10番が現実にする。【中島洋尚】